はじめに 北海道・函館――「イカの町」として名高く、透き通ったスルメイカの刺身はこの街を代表する味覚として知られてきました。しかし今、そんな函館に異変が起きています。港にイカの姿が見えない。漁獲量が年々減少し、ついには「不漁」という言葉が定着するまでに。この異変は、地元漁業者や観光業者だけでなく、全国の食卓にも静かな波紋を広げています。 本記事では、函館のスルメイカに何が起きているのか。その背景にある海の変化、国際事情、そして私たちの食文化への影響を探ります。 第1章:函館=イカの町、なぜそう呼ばれるよう ...