はじめに 瀬戸内海の春の風物詩として知られるイカナゴ漁。かつては神戸・播磨灘沿岸の港町で春の訪れを告げる風物詩として、多くの家庭で「くぎ煮」が炊かれ、地域の食文化として親しまれてきました。しかし、近年は資源量の激減により漁獲量は激減し、イカナゴ漁そのものが休漁となる年も珍しくなくなりました。 こうした中、神戸市が主導となり「イカナゴ稚魚2,000匹の放流プロジェクト」が始動しました。本記事では、イカナゴ資源の現状とこの復興プロジェクトの狙い、今後の展望について、専門的な視点からわかりやすく解説してまいりま ...