はじめに 日本は四方を海に囲まれ、豊かな漁場に恵まれた“魚の国”として、長年にわたり世界有数の漁業国としての地位を築いてきました。しかし現在、日本の水産業はかつてないほどの深刻な危機に直面しています。1956年以降、漁業者数や漁獲量は減少の一途をたどり、その減少幅と速度は戦後最大規模とも言われています。 漁師の高齢化、魚価の低迷、海洋環境の変化、そして世界的な食料安全保障の緊張――そのすべてが今、日本の漁業を追い詰めています。 本記事では、なぜ今「1956年以来の危機」と言われるのかを明らかにし、日本の水 ...