
もくじ
はじめに
「このままでは、将来食べられなくなる魚がある」
そんなニュースを耳にしたことはありませんか?
ウナギ、クロマグロ、クジラ、さらには身近なサンマやイワシまで、近年、多くの魚が乱獲や環境の変化により減少し、絶滅の危機に瀕しています。
私たちが日常的に食べている魚が、この先当たり前に手に入らなくなるかもしれない— そんな未来が現実に迫っています。
このブログでは、絶滅の危機にある魚の現状とその原因、そして私たちができること について解説します。
✅ なぜウナギやマグロが減少しているのか?
✅ 漁業や環境の変化による魚の危機的状況とは?
✅ 未来のために私たちができる「サステナブルな魚の選び方」
「魚を食べる文化を守りたい」「美味しい魚を未来の世代にも残したい」
そう考える方にとって、今日からできる行動のヒントになる内容 となっています。
ぜひ最後までお読みください。
1. 絶滅の危機にある魚たち:ウナギ・マグロ・サンマの現状
魚は私たちの食文化に欠かせない存在ですが、近年、多くの魚が乱獲や環境変化により資源の枯渇に直面しています。
特に、ウナギ・クロマグロ・サンマといった日本の食卓で親しまれてきた魚が、絶滅の危機にある という事実をご存じでしょうか?
ここでは、それぞれの魚の現状と、世界で進められている保護の取り組みについて解説します。
1.1 日本の食卓から消えるかもしれない魚とは?
かつては豊富に獲れていた魚が、近年では価格が高騰し、手に入りにくくなっています。
その代表的な例が、ウナギ・クロマグロ・サンマ です。
✅ ウナギ(ニホンウナギ)
- 絶滅危惧種(IUCNレッドリスト)に指定
- 稚魚(シラスウナギ)の減少が深刻化
- 養殖に依存しているが、親ウナギの確保が課題
✅ クロマグロ(本マグロ)
- 過剰漁獲により資源量が激減
- 国際的な漁獲規制が強化されている
- 養殖技術が進んでいるが、自然回復には時間がかかる
✅ サンマ
- 乱獲・気候変動の影響で漁獲量が激減
- 海水温の変化で分布域が変わり、日本近海での漁獲が困難に
- かつては庶民の魚だったが、近年は高級魚になりつつある
💡 これらの魚が「食べられなくなる未来」は、決して遠い話ではありません。
1.2 ウナギ・クロマグロ・サンマの資源減少の現状
① ウナギの危機:資源量は過去最低レベル
ウナギの資源量は1970年代に比べ、90%以上減少 しています。
その主な原因は以下の通りです。
- シラスウナギ(稚魚)の乱獲 → 過剰な採捕が続き、資源回復が困難
- 河川の環境破壊 → ダム建設や水質汚染により、ウナギの生息環境が悪化
- 完全養殖の難しさ → 天然のシラスウナギを利用しない完全養殖は、技術的に発展途上
② クロマグロの危機:漁獲規制が強化
クロマグロは、寿司や刺身に欠かせない高級魚ですが、
過剰漁獲により個体数が激減 し、2014年にはIUCN(国際自然保護連合)により「絶滅危惧種」に分類されました。
- 産卵前の若いマグロが大量に漁獲される → 自然繁殖が追いつかず資源が回復しにくい
- 漁獲制限の導入 → 国際的な規制が強まり、日本の漁獲量も制限されている
- 完全養殖の取り組み → 近年では養殖技術が進み、天然マグロへの依存を減らす努力が進行中
③ サンマの危機:気候変動の影響が深刻
サンマはかつて庶民の魚として親しまれてきましたが、
2020年の漁獲量は過去最低を記録 し、価格も高騰しています。
- 海水温の上昇で、サンマの回遊ルートが変化 → 日本の近海で獲れにくくなっている
- 外国船の影響 → 他国の漁船による乱獲が進み、日本の漁獲量が減少
- 資源回復の難しさ → サンマは成長が早いが、環境の変化に適応しにくい
💡 「資源の減少」「気候変動」「過剰漁獲」の3つが、魚の未来を脅かしている要因です。
1.3 世界で進む水産資源保護の取り組み
絶滅の危機に瀕する魚を守るため、世界各国でさまざまな保護活動や漁業規制が行われています。
✅ ウナギの保護活動
- シラスウナギの漁獲量制限を導入(日本・台湾・中国など)
- 養殖技術の開発が進められている(完全養殖の実用化を目指す)
✅ クロマグロの資源回復対策
- 国際機関(WCPFC)が漁獲枠を設定し、各国の漁獲量を制限
- 日本国内では、小型マグロの漁獲を規制し、産卵を促進
✅ サンマの資源管理
- 日本を含む8カ国で、サンマの漁獲量を制限する国際協定を締結
- 養殖技術の研究が進められている(人工ふ化の試み)
💡 国際的な取り組みが進んでいるものの、まだ十分とは言えず、持続可能な漁業への意識を高めることが求められています。
1.4 まとめ:今すぐできることを考えよう
✅ ウナギ・クロマグロ・サンマは、いずれも絶滅の危機に瀕している
✅ 資源減少の原因は「乱獲」「環境変化」「気候変動」など複雑に絡み合っている
✅ 各国で漁獲規制や養殖技術の発展が進められているが、まだ課題は多い
私たちが何気なく食べている魚が、10年後、20年後には食卓から消えてしまう可能性がある のです。
次の章では、魚が減少してしまう根本的な原因について、さらに詳しく解説します。
2. 魚が減少する原因とは?乱獲・環境変化・気候変動の影響
近年、多くの魚が絶滅の危機に瀕しています。
その背景には、「乱獲」「環境変化」「気候変動」 という3つの大きな要因が絡んでいます。
ここでは、それぞれの問題がどのように魚の資源減少につながっているのかを詳しく解説します。
2.1 漁獲量の増加と乱獲の問題
「需要の増加」と「過剰漁獲」により、魚の資源が枯渇しつつあります。
✅ 世界的に増え続ける魚の消費
- 1950年代から現在にかけて、世界の漁獲量は約5倍に増加。
- 世界中で魚の消費量が増え、特にアジア圏では需要が急増。
✅ 乱獲がもたらす影響
- 稚魚(若い魚)が漁獲されることで、自然繁殖が追いつかない。
- 一部の魚種に需要が集中し、特定の魚だけが乱獲される。
- 資源管理が十分でない国では、違法漁業や無計画な乱獲が横行。
✅ 実際に起こっている問題
- クロマグロの過剰漁獲 → 小型のマグロが大量に獲られ、産卵する前に減少。
- ウナギの稚魚(シラスウナギ)の乱獲 → 市場価格が高騰し、違法採取が問題に。
- サンマの激減 → 外国船による大量漁獲で、日本近海での漁獲量が減少。
💡 魚の供給を優先するあまり、自然の再生能力を超えた漁獲が行われているのが現状です。
2.2 海水温の上昇や環境破壊による生態系の変化
魚が減少しているのは、乱獲だけが原因ではありません。
海水温の上昇や環境破壊により、生息環境が変化し、魚の数が減っている のです。
✅ 海水温の上昇と魚への影響
- 地球温暖化により、海水温が上昇。
- これにより、魚の回遊ルートが変化し、日本近海で獲れにくくなっている。
- サンマやイワシなどの回遊魚は、冷たい海を求めて北上している。
✅ 沿岸部の開発・環境破壊
- 河川の埋め立てやダム建設により、ウナギやサケが産卵する場所が減少。
- 海岸部の開発で、魚が生息できる環境が失われている。
- 赤潮・青潮の発生により、魚の生息環境が悪化し、大量死が発生することも。
✅ 魚のエサとなるプランクトンの減少
- 環境汚染や海流の変化により、プランクトンの分布が変化。
- これにより、小魚の餌が減り、結果として大型の魚も減少。
💡 魚が減っているのは、漁獲量だけでなく、海そのものが変化していることも原因です。
2.3 海洋プラスチックごみや汚染が魚に与える影響
海の環境が悪化することで、魚の生態や健康にも悪影響を及ぼしています。
✅ 海洋プラスチックごみの問題
- 年間800万トン以上のプラスチックごみが海に流出。
- 魚が誤ってマイクロプラスチック(細かいプラスチック片)を食べてしまい、健康被害が発生。
- プラスチックを取り込んだ魚が人間に食べられることで、人体への影響も懸念されている。
✅ 化学物質による海洋汚染
- 工場排水や農薬が海に流れ込み、水質が悪化。
- 重金属(鉛・水銀など)を含んだ魚が増え、一部の魚は食べる際に注意が必要。
- サンゴ礁の白化現象により、魚の生息地が失われている。
✅ 実際に起こっている問題
- 日本の近海でも、プラスチックごみが魚の体内から検出されるケースが増加。
- 水銀汚染により、大型の魚(マグロ・カジキなど)は食べる頻度に注意が必要とされている。
💡 魚の減少は、私たちの生活の影響によって加速していることを理解する必要があります。
2.4 まとめ:魚の未来を守るために考えるべきこと
✅ 魚の減少は「乱獲」「環境変化」「気候変動」の影響が絡み合っている。
✅ 海水温の上昇や生息環境の破壊により、魚の回遊ルートが変わり、漁獲量が減少している。
✅ 海洋プラスチックごみや汚染が、魚の健康や生態系に深刻な影響を与えている。
このままでは、今後ますます魚の減少が進み、食卓から姿を消す魚が増えてしまうかもしれません。
では、魚の未来を守るために、漁業の現場ではどのような取り組みが行われているのでしょうか?
次の章では、「未来の魚を守るためにできること:持続可能な漁業とは?」 を詳しく解説します。
3. 未来の魚を守るためにできること:持続可能な漁業とは?
魚の資源が減少する原因として、乱獲・環境変化・気候変動 などがあることを前章で解説しました。
では、これらの問題に対処しながら、未来の魚資源を守るためには、どのような漁業のあり方が求められるのでしょうか?
近年、世界では「持続可能な漁業」を目指し、資源を守りながら漁業を行うための取り組みが進んでいます。
ここでは、持続可能な漁業の取り組みと、日本や世界で行われている成功事例を紹介します。
3.1 水産資源を守るための「MSC認証」とは?
「MSC認証(海洋管理協議会認証)」という言葉を聞いたことはありますか?
✅ MSC認証とは?
- 環境に配慮し、持続可能な方法で漁獲された魚に与えられる国際的な認証。
- MSC(海洋管理協議会)が定める基準を満たした漁業だけが取得できる。
- 乱獲を防ぎ、海の生態系を守るために、適切な管理のもとで行われた漁業の証明 となる。
✅ MSC認証を受けた魚の特徴
- 資源量を適切に管理し、乱獲を防ぐルールを守っている。
- 漁獲方法が環境に配慮されており、他の生物に悪影響を与えない。
- 漁業者や企業が持続可能な資源利用を実践している。
💡 スーパーやレストランで「MSC認証マーク」のついた魚を選ぶことで、持続可能な漁業を応援できます。
3.2 日本の伝統漁法「定置網漁」や「一本釣り」のメリット
日本では、昔から環境に優しい漁法が行われてきました。
その代表的なものが、「定置網漁」や「一本釣り」 です。
✅ 定置網漁(ていちあみりょう)とは?
- 沖合に網を固定し、回遊してきた魚を捕獲する漁法。
- 必要以上に魚を獲らず、小さな魚は逃がせるため、資源を守るのに適している。
- 網を固定するため、燃料をあまり使わず、環境負荷が少ないエコな漁法 でもある。
✅ 一本釣り漁とは?
- 釣り竿や手釣りで、1匹ずつ丁寧に魚を釣る方法。
- 魚を傷つけにくく、新鮮な状態で市場に出せる。
- クロマグロやカツオ漁でよく使われる、環境に優しい漁法。
💡 日本の伝統的な漁法は、資源管理の面でも優れており、持続可能な漁業のモデルとなっています。
3.3 世界の持続可能な漁業の成功事例
世界各地で、持続可能な漁業を実践するための取り組みが進められています。
その中でも特に成功している事例をいくつか紹介します。
✅ ノルウェーの「徹底した漁獲管理」
- ノルウェーは、サバやタラの漁業を持続可能にするため、厳格な漁獲枠を設定。
- 漁師たちが違法漁獲を行わないよう、GPSや監視システムでリアルタイム管理。
- この取り組みにより、タラの資源量が回復し、安定した漁業が実現 した。
✅ アメリカ・アラスカ州の「サーモン資源保護」
- アラスカ州では、サケの産卵を守るため、漁獲時期を厳しく管理。
- 繁殖に十分な親魚が確保できた後に漁を解禁することで、資源の回復を成功させた。
- これにより、アラスカ産のサーモンは「持続可能なシーフード」の代表例となった。
✅ オーストラリアの「海洋保護区制度」
- 漁獲圧が高まりすぎた海域を「海洋保護区」として指定し、一定期間漁業を禁止。
- その結果、海の生態系が回復し、魚の個体数も増加。
- 科学的なデータに基づいた資源管理を行うことで、安定した漁獲量を維持している。
💡 世界の成功事例を参考に、日本の漁業もさらに環境に配慮したものへと進化していくことが求められています。
3.4 まとめ:持続可能な漁業を支えるために
✅ MSC認証のような国際的な基準が、持続可能な漁業の指標になっている。
✅ 日本の「定置網漁」や「一本釣り」は、環境負荷が少なく、資源管理に適した漁法。
✅ ノルウェー・アラスカ・オーストラリアなど、世界では漁業管理の成功事例が増えている。
魚の資源を守りながら漁業を続けていくには、漁獲量の管理や環境に配慮した漁法を取り入れることが不可欠 です。
では、私たち消費者はどのようにして持続可能な魚を選び、未来の魚を守ることができるのでしょうか?
次の章では、「私たちができること:サステナブルな魚の選び方」 を詳しく解説します。
4. 私たちができること:サステナブルな魚の選び方
「魚を守るために漁業の改革が必要なのはわかったけれど、私たち消費者にできることはあるの?」
そう思う方も多いかもしれません。
実は、魚の未来を守るために、私たち一人ひとりができることはたくさんあります。
ここでは、サステナブルな(持続可能な)魚の選び方と、食べ方の工夫について解説します。
4.1 持続可能な魚を選ぶ「サステナブル・シーフード」とは?
「サステナブル・シーフード」とは、環境や資源に配慮して漁獲された、持続可能な魚介類のこと を指します。
✅ サステナブル・シーフードを選ぶメリット
- 乱獲を防ぎ、魚の資源を守ることができる。
- 環境に優しい漁業や養殖業を支援できる。
- 次世代にも美味しい魚を残すことにつながる。
✅ スーパーや飲食店で探せる「認証マーク」
サステナブル・シーフードを選ぶ際のポイントは、国際的な認証マークがついた商品を選ぶこと です。
🔹 MSC認証(海洋管理協議会)
- 野生の水産資源を対象 に、環境に配慮した漁業で獲れた魚に与えられる認証。
- 青い魚のロゴが目印で、スーパーの鮮魚コーナーや冷凍食品で見つけることができる。
🔹 ASC認証(水産養殖管理協議会)
- 養殖魚の環境負荷を抑え、責任ある生産を行っている養殖業者の認証。
- サーモンやエビなどの養殖魚を選ぶ際の指標になる。
💡 これらのマークがついた魚を選ぶことで、持続可能な漁業を応援できます。
4.2 未来のために積極的に食べたい「代替魚」とは?
「代替魚」とは、資源が豊富で、比較的安定して漁獲できる魚のこと を指します。
ウナギやマグロなどの資源が減少している魚に代わり、積極的に食べるべき魚として注目 されています。
✅ ウナギの代わりに食べたい魚
- ナマズ(白身でクセがなく、蒲焼きに向いている)
- アナゴ(ウナギと同じように蒲焼きや寿司で美味しい)
✅ マグロの代わりに食べたい魚
- カツオ(刺身やたたきで美味しく、漁獲量が安定している)
- サーモン(養殖技術が発展し、資源管理がしやすい)
✅ サンマの代わりに食べたい魚
- イワシ(栄養価が高く、刺身や煮魚に向いている)
- サバ(塩焼きや味噌煮などで手軽に食べられる)
💡 ウナギやマグロが減少する中、代替魚を選ぶことで、魚の資源を守ることにつながります。
4.3 日常の食卓でできる「魚の無駄をなくす」工夫
持続可能な魚を選ぶだけでなく、食べ方を工夫することで、さらに魚の資源を守ることができます。
✅ 魚をまるごと食べる(「一物全体」の考え方)
- アラ(骨・頭・中骨など)を活用した料理を取り入れる。
- 魚の皮やヒレも焼いたり揚げたりして無駄なく活用。
✅ 冷凍・保存を工夫し、食品ロスを減らす
- 魚を買ったらすぐに小分けにして冷凍する。
- 干物や漬け魚など、保存しやすい形で魚を活用する。
✅ 旬の魚を食べる
- 旬の魚は栄養価が高く、漁獲量も安定しているため、環境負荷が少ない。
- 例えば、春はサワラ、夏はアジ、秋はサンマ、冬はブリなど、旬を意識して選ぶ。
💡 「買った魚を無駄なく使う」「旬の魚を選ぶ」ことで、食材ロスを減らし、持続可能な消費につながります。
4.4 まとめ:私たちにできることを実践しよう
✅ スーパーや飲食店で、MSC・ASC認証の魚を選ぶ。
✅ ウナギ・マグロの代わりに、資源が豊富な代替魚を食べる。
✅ 魚をまるごと活用し、食品ロスを減らす。
✅ 旬の魚を選び、環境負荷の少ない食生活を心がける。
魚の未来を守るために、消費者の選択がとても重要 です。
私たちが賢く魚を選ぶことで、持続可能な漁業を支え、次世代にも豊かな海の恵みを残すことができます。
5. まとめ:未来に美味しい魚を残すために
私たちが当たり前のように食べている魚が、今後、食卓から消えてしまう可能性がある ことを知っていただけたでしょうか?
ウナギやマグロ、サンマをはじめとする多くの魚が、乱獲・環境変化・気候変動の影響で減少しています。
しかし、私たちが意識を変えることで、未来の魚資源を守ることができます。
ここでは、これまでの内容を振り返りながら、今すぐ実践できる行動を整理してみましょう。
5.1 今すぐできる行動リスト
魚の未来を守るために、私たち消費者ができること は次のようなものがあります。
✅ MSC・ASC認証の魚を選ぶ
→ 持続可能な漁業・養殖による魚を購入し、環境に配慮した漁業を応援する。
✅ ウナギ・マグロの代わりに、資源が豊富な代替魚を選ぶ
→ ナマズやアナゴ、カツオ、イワシなど、資源量が安定している魚を食べる。
✅ 魚をまるごと食べる&食品ロスを減らす
→ 骨やアラまで活用することで、一匹の魚を大切に使う。
→ 冷凍・保存方法を工夫し、魚を無駄なく消費する。
✅ 旬の魚を選ぶ
→ その季節に獲れる魚を選ぶことで、乱獲を防ぎ、自然のリズムを尊重する。
✅ 環境に優しい漁法で獲られた魚を選ぶ
→ 定置網漁や一本釣りなど、環境負荷の少ない漁法の魚を意識的に購入する。
💡 魚を選ぶときの小さな意識の変化が、未来の海を守る大きな力になります。
5.2 企業や個人が取り組むべきこと
✅ 漁業者・企業ができること
- 漁獲量の適正管理を行い、資源を守る漁業を実践する。
- 環境負荷の少ない漁法を導入し、生態系を壊さない漁業を推進する。
- 消費者に向けて、持続可能な魚の選び方を発信する。
✅ 消費者ができること
- 魚を選ぶ際に「MSC認証」や「代替魚」に注目し、持続可能な食生活を意識する。
- 環境問題について学び、プラスチックごみ削減や水質保全にも目を向ける。
- 魚の美味しさや魅力を知り、後世に伝えていくことを大切にする。
💡 個人の選択と、企業や漁業者の取り組みが合わさることで、持続可能な魚食文化を実現できます。
5.3 魚を守ることが、私たちの食文化を守ることにつながる
日本は、世界でも有数の魚食文化を持つ国 です。
寿司・刺身・煮魚・焼き魚・干物…さまざまな形で魚を楽しんできました。
しかし、このまま資源管理を怠れば、将来、私たちの食卓から「美味しい魚」が消えてしまうかもしれません。
だからこそ、今できることを少しずつ実践し、未来に豊かな海の恵みを残すことが大切です。
「今日、どんな魚を選ぶか?」
その一つひとつの選択が、魚の未来を決めるのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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