魚料理

煮魚と焼き魚、どちらがヘルシー?栄養と調理のちがい

はじめに

魚料理といえば、「煮魚」か「焼き魚」。
和食の定番として親しまれているこの2つですが、「どちらがヘルシーか?」と聞かれると、意外と迷う方も多いのではないでしょうか。

  • 煮魚は味がしっかりしていてごはんが進むけど、甘辛い味付けはカロリーが高そう…?
  • 焼き魚はシンプルだけど、脂が落ちてヘルシーなイメージ?

そこで今回は、煮魚と焼き魚の栄養面・カロリー・調理方法の特徴や違いについて、わかりやすくご紹介します。
「ヘルシーに食べたいけれど、美味しさもあきらめたくない」――そんな方におすすめの内容です!

第1章 煮魚と焼き魚、それぞれの栄養面での特徴

「煮魚と焼き魚、どちらがヘルシー?」という疑問に答えるためには、まずそれぞれの調理法による栄養の変化栄養素の活かされ方を理解する必要があります。
この章では、調理法別に見た魚の栄養の特徴を解説いたします。


焼き魚の栄養の特徴

■ 脂が落ちやすく、さっぱりと仕上がる

焼き魚は、網やグリルで加熱することで、余分な脂が落ちるのが特徴です。
特に脂の多い魚(さば・さんま・ぶり など)を焼くと、脂がしたたり落ちて、カロリーや脂質が控えめになる傾向があります。

👉 脂質を控えたい方や、ダイエット中の方にはうれしいポイントです。

■ ビタミンD・DHA・EPAは比較的残りやすい

  • ビタミンDは熱に強く、焼いてもほとんど失われません。
  • DHA・EPA(魚の良質な脂)は、高温調理でもある程度残ります。

👉 焼き魚は、魚本来の栄養を活かしやすい調理法ともいえます。


煮魚の栄養の特徴

■ たれ(煮汁)に栄養が溶け出す

煮魚は、調味液で魚を煮ることで身がやわらかくなり、味がしみるのが魅力ですが、
一方で、水溶性のビタミンやミネラルが煮汁に溶け出してしまうという特性があります。

  • ビタミンB群やカリウムなどが煮汁へ
  • 魚の脂もある程度、たれに混ざる

👉 煮汁も一緒に食べる料理(煮こごりや炊き込みご飯)にすると、栄養のロスを減らせます。

■ 甘辛い調味料により、エネルギーが上がる場合も

  • 砂糖・みりん・しょうゆなどを使うため、調味料由来の糖質・塩分が加わる
  • 味付けによっては、焼き魚よりも高カロリー・高塩分になることも

👉 味を薄めにする・生姜や酢で風味を足すなど、調整することでヘルシーに近づけることが可能です。


栄養だけでなく、「どう食べたいか」も大事

  • 焼き魚:香ばしく、脂が控えめ。朝食やヘルシー志向にぴったり。
  • 煮魚:やわらかく、旨みが濃い。ご飯が進む味付けが魅力。

それぞれに栄養面の特徴があり、優劣ではなく“使い分け”が大切です。


次章では、「カロリー・脂質・塩分は実際にどれくらい違うのか?」を具体的に数値を見ながら比較していきます。
健康管理をされている方にも役立つ内容ですので、ぜひご期待ください。

第2章 カロリー・脂質・塩分の比較とヘルシーさの違い

煮魚と焼き魚。どちらも健康的な印象がありますが、調理法によってカロリーや栄養の吸収率には違いが生まれます。
この章では、実際の数値を交えて、それぞれの「ヘルシーさ」を比較してみましょう。


比較①:カロリーと脂質のちがい

例えば、さばを使った料理で見てみましょう(※100gあたり・調理後換算の目安)。

料理カロリー脂質
焼きさば約200kcal約13g
さばの味噌煮約250kcal約16g

▶ 焼き魚の特徴

  • 加熱中に余分な脂が落ちるため、脂質が抑えられ、全体のカロリーも控えめになります。

▶ 煮魚の特徴

  • 煮汁に脂が溶けるとはいえ、甘味のある調味料で煮込む分、カロリーはやや高くなりがちです。

👉 ダイエットや脂質制限を意識するなら焼き魚が有利ですが、脂も旨みのうち。体調や目的に合わせて選びましょう。


比較②:塩分のちがい

料理塩分(目安)
焼きさば(塩焼き)約1.0g〜1.5g
さばの味噌煮約2.0g〜2.5g
  • 焼き魚の塩分は振り塩の量で調整可能
  • 煮魚は煮汁に多くの塩分が含まれ、それを食べると摂取量が増えます

👉 塩分を抑えたい方や高血圧が気になる方は、焼き魚+レモンや柑橘で味付けするのがおすすめです。


比較③:栄養の残り方と吸収

  • 焼き魚は脂溶性ビタミン(ビタミンDなど)がしっかり残る
  • 煮魚は、水溶性ビタミン(B群など)が煮汁に流れ出る可能性あり

👉 栄養素を無駄なく摂るには、焼き魚はシンプルな調理、煮魚は煮汁も活用する工夫が効果的です。


このように、「焼く」「煮る」では、カロリーや塩分、栄養の残り方に差が出ます。
次章では、「じゃあ目的別にどんな魚料理が向いているの?」という観点から、シーン別のおすすめと魚種の選び方をご紹介してまいります。

第3章 目的別に使い分ける!料理法とおすすめ魚種

魚料理を「焼く」「煮る」――どちらがいいかは、健康状態や目的、シチュエーションによって使い分けるのがベストです。
この章では、こんなときは焼き魚/煮魚がおすすめ!という場面別の使い分けと、それに合う魚の種類をまとめてご紹介します。


① ダイエット中・脂質控えめにしたいとき → 焼き魚

■ 理由:

  • 余分な脂が落ちてカロリー控えめ
  • 調味料も最低限にでき、塩分も抑えやすい

■ おすすめ魚種:

  • さけ(脂控えめでたんぱく質豊富)
  • あじ(香ばしく焼きやすい)
  • ほっけ(骨が取りやすく食べごたえあり)

👉 塩焼き+大根おろしやレモンで、さっぱりヘルシーに楽しめます。


② ごはんが進むおかずがほしいとき → 煮魚

■ 理由:

  • 甘辛いタレで味がしっかり染み、満足感が高い
  • 冷めても美味しく、お弁当にも使いやすい

■ おすすめ魚種:

  • さば(味噌煮や醤油煮で定番)
  • かれい(煮崩れしにくく、味のりが良い)
  • ぶり(こってりとした旨みが魅力)

👉 生姜やみりんを効かせることで、臭みを抑えてご飯が進む一品に。


③ 小さなお子さまや高齢の方には? → 柔らかく煮る or 骨取り焼き魚

■ 理由:

  • 骨や硬い食感が苦手でも食べやすくなる
  • 食欲が落ちているときにもやさしい味付けが◎

■ おすすめ魚種:

  • 骨取りさけ(やわらかくてクセが少ない)
  • 銀だら(脂がのっていてしっとり)
  • たら(味が淡泊でアレンジしやすい)

👉 煮魚は水分があるため、飲み込みやすさもポイントです。


④ 時間がない・ラクに済ませたいとき → 焼き魚+漬け魚

  • 漬け魚(味噌漬け・西京漬けなど)を焼くだけで、味付け不要
  • 調理時間も短く、片付けも簡単

👉 忙しい平日の夕食や、あと一品欲しいときにも活躍します。


このように、目的や状況に合わせて「煮る・焼く」を選ぶと、魚料理がもっと身近で便利な存在になります。

最後の「おわりに」では、“どちらがヘルシーか”という考え方から一歩進んで、
“どう楽しむか”を大切にする魚料理の魅力をまとめてお伝えいたします。

おわりに 「どちらがヘルシー」より「どう食べたいか」が大切

煮魚と焼き魚、それぞれに違った魅力があることがおわかりいただけたでしょうか?
焼き魚はさっぱりと、煮魚はしっとりと。
栄養・カロリー・調理法の違いはありますが、どちらかが優れているということではありません。


大切なのは、「今日の体調」「今の気分」「誰と食べるか」といった生活の中での選び方。
そして、焼くにも煮るにも、ちょっとした工夫で栄養価は高く、美味しさもぐっと引き立てられます。

  • 焼き魚には、香ばしさと素材の良さを引き出す魅力
  • 煮魚には、味わい深く満足感のある一皿の力

どちらも、日々の食卓に取り入れやすい、“ヘルシーでおいしい和の知恵”です。


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