魚豆知識

魚の泳ぐスピードはどれくらい?速い魚・遅い魚ランキング

もくじ

はじめに

海や川を泳ぐ魚たち。中には、時速100km以上で泳ぐスピードスターもいれば、のんびりと動く魚もいます。
「どの魚が一番速いのか?」「逆に、一番遅い魚は?」と気になったことはありませんか?

魚の泳ぐスピードは、体の形や筋肉の構造、環境によって大きく変わります。
例えば、マグロやカジキのような大型の回遊魚は、まるで水中のF1カーのような速さで泳ぐことができます。
一方で、カレイやアンコウのように、ほとんど動かない魚もいます。

本記事では、泳ぐスピードが速い魚・遅い魚のランキングを紹介し、それぞれの特徴や理由を詳しく解説していきます!

第1章:魚の泳ぐスピードはどう決まるのか?

魚の泳ぐ速さは、単に「大きい魚ほど速い」「小さい魚は遅い」というわけではありません。
体の形、筋肉の構造、生息環境などが大きく影響し、種類によって驚くほど違いがあります。

ここでは、魚のスピードを決める3つの要素と、泳ぎ方の違いによるスピードの差について詳しく解説します。


1-1. 魚のスピードを決める3つの要素

① 体の形とヒレの構造

魚の泳ぐスピードは、体の形とヒレの形状によって大きく変わります。

速く泳ぐ魚の特徴

  • 流線型の体(カジキやマグロのような、空気抵抗の少ない形)
  • 大きく尖ったヒレ(水をしっかり捉え、推進力を得る)
  • 細い尾びれの付け根+三日月型の尾びれ(スピードを出しやすい)

ゆっくり泳ぐ魚の特徴

  • 平べったい体(ヒラメやカレイのように、流れに逆らわない形)
  • 丸いヒレや小さいヒレ(水を強く押し出す力が弱い)
  • 丸みのある尾びれ(水の抵抗をあまり受けず、流れに乗りやすい)

🔹 比較例

  • カジキマグロ → 細長い流線型で、尾びれが大きく推進力が強い(速い)
  • タツノオトシゴ → 直立した体でヒレが小さく、泳ぐ力が弱い(遅い)

② 筋肉の種類(赤筋・白筋)

魚の筋肉には、赤筋(せっきん)と白筋(はくきん)の2種類があります。
この筋肉の割合によって、瞬発力がある魚と、持久力がある魚に分かれます。

赤筋が多い魚(持久力タイプ)

  • マグロ・カツオ・サバなど
  • 長時間泳ぎ続けることができる
  • 回遊魚(常に泳ぎ続ける魚)に多い

白筋が多い魚(瞬発力タイプ)

  • ヒラメ・カレイ・スズキなど
  • 必要なときだけ一気に動く(待ち伏せ型)
  • 獲物を狙うハンター型の魚に多い

🔹 比較例

  • マグロ → 赤筋が多く、長時間泳ぎ続けられる(速い)
  • ヒラメ → 白筋が多く、基本的に動かずに待ち伏せする(遅い)

③ 環境と生息地の影響

魚のスピードは、どんな環境で生きているかによっても変わります。

流れが速い海域に生息する魚(速く泳ぐ)

  • マグロやカツオなどの回遊魚 → 広大な海を移動するため、速く泳ぐ必要がある
  • カジキなどの捕食魚 → 速く泳いで獲物を捕まえる

流れがほとんどない場所に生息する魚(遅く泳ぐ)

  • タツノオトシゴやカエルアンコウ → ほとんど泳がず、流れに身を任せる
  • ヒラメやカレイ → 海底にじっとして、獲物を待つ

🔹 比較例

  • シイラ(速い) → 暖かい海を回遊しながらエサを探すため、スピードが必要
  • ナマズ(遅い) → 流れの緩やかな川で生活し、ゆっくり動く

1-2. 泳ぎ方の違いでスピードは変わる?

魚の泳ぎ方は、大きく2つのタイプに分かれます。
**「遊泳力の強い回遊魚」と、「ほとんど動かない底生魚」**です。

① 遊泳力の強い「回遊魚」とは?

回遊魚の特徴(速く泳ぐ魚)

  • 広い海を移動するため、常に泳ぎ続ける
  • 赤筋が多く、持久力に優れる
  • 流線型の体+三日月型の尾びれで水の抵抗を受けにくい

🔹 代表的な回遊魚とスピードの目安

  • バショウカジキ(110km/h) → 世界最速の魚
  • カツオ(65km/h) → 群れで移動しながら泳ぐ
  • マグロ(75km/h) → 休むことなく泳ぎ続ける

回遊魚は、泳ぐことで酸素を取り込み、止まると呼吸ができないため、一生泳ぎ続けます!


② ほとんど動かない「底生魚」とは?

底生魚の特徴(遅く泳ぐ魚)

  • 海底や川底にじっとして生活する
  • ヒレを使って歩いたり、砂に潜って身を隠す
  • 赤筋が少なく、白筋が多い(瞬発力はあるが、長時間泳げない)

🔹 代表的な底生魚とスピードの目安

  • タツノオトシゴ(ほぼ0km/h) → ほとんど泳がず、流れに身を任せる
  • カレイ・ヒラメ(0.5km/h) → 砂に潜ってじっとしている
  • カエルアンコウ(0.1km/h) → 泳がずに歩く!?

底生魚はスピードではなく、「隠れる能力」「カモフラージュ」で生き残る戦略を持っています!


まとめ

魚の泳ぐスピードは「体の形」「筋肉」「生息環境」で決まる!
回遊魚は持久力があり、流線型の体で速く泳げる(マグロ・カツオ)
底生魚は泳ぐ必要がなく、じっとしていることが多い(ヒラメ・カエルアンコウ)

魚の泳ぐ速さは、それぞれの環境に適応した結果。
「速い=強い」わけではなく、「その魚にとって最適な速さ」が進化の中で選ばれています。

次の章では、世界最速の魚ランキングTOP5を紹介!
果たして、一番速い魚はどれなのか?驚きのスピードをチェックしてみましょう!

第2章:世界最速の魚ランキングTOP5

魚の中には、時速100kmを超えるスピードで泳ぐものも存在します。
彼らはどのような環境で生き、なぜこれほどのスピードが必要なのでしょうか?

ここでは、世界で最も速いとされる魚をランキング形式で紹介し、それぞれの特徴や泳ぐ速さの秘密を解説していきます。


2-1. 第1位:バショウカジキ(時速110km)

海の中の最速スプリンター!

  • 泳ぐ速さの記録では、世界最速の魚とされる
  • 細長い流線型の体と巨大な尾びれで、推進力が圧倒的
  • 獲物を捕まえるとき、一瞬で急加速する

🔹 なぜこんなに速いのか?

  • 三日月型の尾びれが水を強く押し出し、爆発的なスピードを生む
  • 背びれ(帆のような部分)を収納できるため、水の抵抗を減らせる
  • 口先が槍のように尖っていることで、水の流れをスムーズにする

💡 トリビア
バショウカジキは、餌となる魚を追い込む際、グループで狩りをすることがある。
このとき、最速スピードを活かして群れを一気に囲い込み、獲物を捕まえる!


2-2. 第2位:カジキマグロ(時速90km)

最強のハンター、カジキとマグロの違い

  • 「カジキマグロ」という名前だが、実はマグロではなくカジキの仲間
  • 時速90kmで泳ぎながら、獲物を追い詰める
  • 口先の槍(ロストル)で、魚を叩いて弱らせて捕食する

🔹 なぜこんなに速いのか?

  • 筋肉量が多く、爆発的な推進力を持つ
  • 体温を調整できる特殊な能力を持ち、冷たい海でも俊敏に動ける
  • 流線型の体で水の抵抗を減らし、無駄のない泳ぎができる

💡 トリビア
カジキは、短距離のスプリントだけでなく、長距離を高速で泳ぐ能力も持つ。
一度エサを見つけると、一気にスピードを上げて捕獲するのが得意!


2-3. 第3位:シイラ(時速80km)

トロピカルな高速遊泳魚

  • 色鮮やかな黄緑色の体が特徴
  • 時速80kmで泳ぐことができ、カツオなどを捕食する
  • 「ドルフィンフィッシュ」とも呼ばれ、海面近くを猛スピードで移動

🔹 なぜこんなに速いのか?

  • 体が非常に軽く、筋肉がしなやかで推進力が高い
  • 長い背びれが、泳ぐ際のバランスを取りやすくする
  • 水温の高い海域に生息し、活発に動くことができる

💡 トリビア
シイラは、群れで行動し、時にはサメやカジキと同じ海域でエサを争うこともある。
また、日本では「マヒマヒ」としてハワイ料理の食材として人気!


2-4. 第4位:マグロ(時速75km)

速さと持久力を兼ね備えた海のアスリート

  • マグロは一生泳ぎ続ける魚で、止まると呼吸ができない
  • 時速75kmのスピードを出しながら、長時間泳ぎ続けることができる
  • 筋肉の大部分が「赤筋」で構成され、持久力が非常に高い

🔹 なぜこんなに速いのか?

  • エラを通る水流で酸素を取り込み続けるため、休む必要がない
  • 体温を一定に保つことができ、寒い海でも高速で動ける
  • 三日月型の尾びれで、無駄なく水を蹴り出せる

💡 トリビア
マグロは泳ぎ続けることで、体温を一定に保ち、筋肉の働きを最大限に引き出している。
そのため、「止まる=死ぬ」魚と言われることもある。


2-5. 第5位:カツオ(時速65km)

群れで泳ぐスピードスター

  • 群れで回遊しながら、エサを追いかける回遊魚
  • 時速65kmで泳ぐことができ、マグロのように持久力もある
  • 夏と冬で移動ルートを変え、季節ごとに最適な環境で生活する

🔹 なぜこんなに速いのか?

  • 赤筋が発達していて、長距離を泳ぐのが得意
  • 潮の流れを利用して、無駄なエネルギーを使わずに移動できる
  • 尾びれの付け根が細く、水を強く蹴り出せる構造になっている

💡 トリビア
カツオは、「初ガツオ」「戻りガツオ」として、日本の食文化にも深く根付いている魚。
特に脂がのった戻りガツオは絶品!


まとめ

世界最速の魚は「バショウカジキ(時速110km)」!
高速で泳ぐ魚は、流線型の体・大きな尾びれ・赤筋を多く持っている
速さは「狩りの成功率を上げる」ために進化した特徴

最速の魚たちは、ただ速いだけでなく、そのスピードを生存戦略の一部として活用しています。
しかし、海には「逆にほとんど泳がない魚」も存在します。

次の章では、世界で最も遅い魚ランキングTOP5を紹介!
海の中の「のんびりスイマー」たちは、どんな生存戦略を持っているのか?
驚きの進化をチェックしてみましょう!

第3章:世界で最も遅い魚ランキングTOP5

前の章では、時速100kmを超えるような高速で泳ぐ魚たちを紹介しました。
しかし、海の中にはその正反対の**「ほとんど泳がない」、または「泳ぐのがとても遅い」**魚も存在します。

彼らはスピードではなく、カモフラージュや待ち伏せ、毒やトゲなどの防御手段で生き延びるという独自の進化を遂げてきました。

ここでは、世界で最も遅い魚TOP5をランキング形式で紹介し、それぞれのユニークな生態を解説していきます!


3-1. 第1位:タツノオトシゴ(時速0.01km以下)

ほぼ動かない!?流れに身を任せる魚

  • 時速0.01km以下(ほとんど泳がない)
  • 泳ぐのが苦手で、ほぼ水流に流されながら移動する
  • 尾を海藻やサンゴに巻きつけて、流されないようにする

🔹 なぜこんなに遅いのか?

  • ヒレがとても小さく、推進力が弱い
  • 体が直立しているため、水の抵抗を強く受ける
  • 泳ぐよりも「隠れる」ことで生き延びる戦略をとっている

💡 トリビア
タツノオトシゴはオスが卵をお腹の袋で育て、出産するという珍しい生態を持っている!


3-2. 第2位:カエルアンコウ(時速0.1km)

泳がない!?歩く魚の秘密

  • 時速0.1km(泳ぐより歩くのが得意)
  • ヒレを「足」のように使い、海底を歩くように移動
  • 獲物を待ち伏せし、エサが近づいた瞬間に一気に食べる

🔹 なぜこんなに遅いのか?

  • 泳ぎが苦手なため、基本的に移動しない
  • 海底で擬態し、岩やサンゴにそっくりな姿で隠れる
  • エサが近づくのを待つ「待ち伏せ型」の捕食スタイル

💡 トリビア
カエルアンコウは口を大きく開き、エサを吸い込むように捕食する。
そのスピードはたった0.006秒!世界で最速の「捕食速度」を持つ魚の一つ。


3-3. 第3位:ハリセンボン(時速0.3km)

遅いけど最強の防御力!

  • 時速0.3km(のんびり泳ぐ)
  • 敵が近づくと、一瞬で体を膨らませる防御手段を持つ
  • 泳ぎは苦手だが、外敵から身を守る能力が優れている

🔹 なぜこんなに遅いのか?

  • 「逃げる」よりも「膨らんで守る」ほうが効率的
  • 体が丸く、流線型ではないため、水の抵抗が大きい
  • エサを探すときもゆっくり動くため、スピードは必要ない

💡 トリビア
ハリセンボンは膨らむだけでなく、体に毒を持っている!
そのため、天敵に食べられにくい。


3-4. 第4位:カレイ・ヒラメ(時速0.5km)

砂の中で待ち伏せるハンター

  • 時速0.5km(ゆっくりと動く)
  • 海底の砂に潜り、目だけを出して獲物を狙う
  • 泳ぐよりも、じっとしている時間が圧倒的に長い

🔹 なぜこんなに遅いのか?

  • 泳いでエサを追うのではなく、獲物を待つ「待ち伏せ型」
  • 敵から身を守るため、砂に同化して隠れる戦略
  • 泳ぐときは左右に体をくねらせて移動するが、スピードは出ない

💡 トリビア
カレイとヒラメは見た目が似ているが、カレイは右向き、ヒラメは左向きに目がついていることで見分けられる!


3-5. 第5位:ナマズ(時速1km)

川のゆったりスイマー

  • 時速1km(マイペースに移動)
  • 夜行性で、ゆっくりと水底を移動しながらエサを探す
  • 流れの緩やかな川や湖に生息し、速く泳ぐ必要がない

🔹 なぜこんなに遅いのか?

  • 口周りの「ヒゲ」で周囲の環境を探りながら進むため、スピードは不要
  • 流れの緩やかな場所に生息しているため、泳ぎ続ける必要がない
  • エサは水底にいる虫や小魚で、速く泳いで追う必要がない

💡 トリビア
ナマズは雷が鳴る前に活発に動くことがあり、昔から「地震や雷を予知する魚」とも言われている!


まとめ

世界で最も遅い魚は「タツノオトシゴ(ほぼ0km/h)」!
泳ぐのが苦手な魚は、「隠れる」「擬態する」「待ち伏せする」などの戦略を持っている
スピードが遅くても、環境に適応した方法で生き延びることができる!

スピードが速い魚と遅い魚、それぞれが進化の中で最適な生存戦略を持っているのが面白いですね!

次の章では、速い魚と遅い魚の違いをさらに深掘りし、「なぜ速い魚と遅い魚がいるのか?」を解説していきます!

第4章:速い魚・遅い魚の違いと進化の理由

これまで、世界最速の魚と最も遅い魚を紹介してきました。
それぞれが全く異なるスピードを持っているのは、環境や生き方に大きな違いがあるためです。

ここでは、**なぜ速い魚がいるのか?なぜ遅い魚がいるのか?**という疑問に答えながら、魚たちの進化の秘密を探っていきます。


4-1. なぜ速い魚がいるのか?

スピードが必要な魚の特徴

  • 広い海を移動しながら生活する「回遊魚」
  • 天敵から逃げるために素早く動く必要がある魚
  • 獲物を追いかけて捕食するアクティブなハンター

🔹 代表的な速い魚:マグロ、カジキ、カツオ、バショウカジキ

速い魚は、「スピード=生存率を上げるための武器」となっています。

① 獲物を捕まえるために速い

回遊魚や肉食魚は、エサとなる魚を捕まえるために高速で泳ぐ能力が必要です。
例えば、バショウカジキは110km/hのスピードで小魚の群れを追い込み、確実に捕食します。

速い魚のハンティング戦略

  • カジキ・マグロ → 高速で獲物を追いかける
  • シイラ・カツオ → 俊敏な動きで小魚の群れに突っ込む

このように、捕食型の魚はスピードを活かして獲物を仕留めるのが特徴です。

② 広い海を回遊するために速い

マグロやカツオのような「回遊魚」は、一生泳ぎ続けなければなりません。
彼らは広い海を移動しながらエサを探すため、スピードと持久力を兼ね備えています。

回遊魚が速く泳ぐ理由

  • 移動しながらエサを探す必要がある
  • 泳ぐことでエラから酸素を取り込むため、止まれない

特にマグロは、止まると呼吸ができなくなるため、「泳ぎ続けるためのスピード」が求められます。

③ 天敵から逃げるために速い

小さな魚でも、速く泳げることで天敵から逃げられる場合があります。
例えば、イワシやトビウオは、カツオやマグロに狙われやすいため、瞬発的なスピードで逃げる能力を持っています。

逃げ足の速い魚

  • イワシ → 群れを作りながら、素早い動きで逃げる
  • トビウオ → 水面をジャンプして逃げる

「速さ=生き延びるための武器」として進化してきたのです。


4-2. なぜ遅い魚がいるのか?

スピードが必要ない魚の特徴

  • 海底や岩陰で隠れて生活する魚
  • じっと待ち伏せして獲物を捕まえる魚
  • 体にトゲや毒があり、逃げる必要がない魚

🔹 代表的な遅い魚:タツノオトシゴ、カエルアンコウ、ハリセンボン、ヒラメ

遅い魚は、「スピードがなくても生き残れる環境」で進化してきました。

① 速く泳ぐ必要がない魚たち

海底でじっとしている魚は、そもそも速く泳ぐ必要がありません。
例えば、カレイやヒラメは砂に潜ってじっと待ち、エサが近づいたら一瞬で捕まえる戦略を取っています。

待ち伏せ型の魚の特徴

  • 泳ぐのではなく、エサが来るのを待つ
  • 砂や岩に擬態し、敵から身を守る

また、カエルアンコウは泳ぐのが苦手で、ヒレを使って「歩く」ように移動するユニークな魚です。

② 「隠れる能力」で生き延びる

遅い魚の多くは、周囲の環境に溶け込んで敵から見つからないようにすることで生存しています。
例えば、タツノオトシゴは海藻のような姿をしており、敵に見つかりにくいのが特徴です。

隠れるのが得意な魚

  • タツノオトシゴ → 海藻のように擬態する
  • カレイ・ヒラメ → 砂に潜って身を隠す

スピードが遅くても、「見つからない=食べられない」ため、生き延びることができるのです。

③ 「守る力」がある魚は逃げる必要がない

ハリセンボンのように、トゲを持つ魚は敵が来ても逃げる必要がありません。
もし捕まっても、体を膨らませて「食べにくい形」にすることで、敵を撃退します。

逃げなくても大丈夫な魚

  • ハリセンボン → 針のようなトゲで敵を寄せ付けない
  • フグ → 毒を持っているため、捕食されにくい

こうした魚は、速さではなく、「防御力」で生き延びる戦略を選んだのです。


4-3. 速い魚と遅い魚、どちらが強いのか?

速い魚の強み

  • 獲物を捕まえやすい(マグロ、カジキなど)
  • 天敵から逃げられる(イワシ、トビウオなど)
  • 広い範囲を移動できる(回遊魚)

遅い魚の強み

  • 隠れるのが上手い(カレイ、タツノオトシゴなど)
  • 敵に捕まっても生き延びる防御力がある(ハリセンボン、フグなど)
  • エネルギーを消費しなくても生存できる(待ち伏せ型の魚)

結論として、どちらが強いということはなく、それぞれの環境に適応した生存戦略を持っているのです。


まとめ

速い魚は、エサを捕まえたり、天敵から逃げるためにスピードを進化させた
遅い魚は、隠れる・待ち伏せ・防御力を高めることで生存してきた
速さがなくても、それぞれの環境に適応することで生き延びることができる!

魚たちは、それぞれの生活環境に合った進化を遂げており、
「速さ」だけが生存に有利なわけではないということがわかります。

次の章では、本記事の内容を振り返り、魚のスピードの不思議についてまとめます!

おわりに

魚の泳ぐスピードには、驚くほどの違いがあることが分かりました。
時速100km以上で泳ぐ魚もいれば、ほとんど動かない魚もいる。
それぞれのスピードには、生存するための戦略が隠されています。

本記事の内容を振り返ってみましょう。

世界最速の魚ランキング

  • 第1位:バショウカジキ(時速110km) → 海のスプリンター
  • 第2位:カジキマグロ(時速90km) → 俊敏なハンター
  • 第3位:シイラ(時速80km) → 軽量ボディで高速遊泳
  • 第4位:マグロ(時速75km) → 持久力抜群の回遊魚
  • 第5位:カツオ(時速65km) → 群れで泳ぐスピードスター

世界最も遅い魚ランキング

  • 第1位:タツノオトシゴ(ほぼ0km/h) → ほとんど泳がず擬態する
  • 第2位:カエルアンコウ(時速0.1km) → 歩く魚
  • 第3位:ハリセンボン(時速0.3km) → トゲで防御する
  • 第4位:カレイ・ヒラメ(時速0.5km) → 砂に潜って待ち伏せ
  • 第5位:ナマズ(時速1km) → ゆったり泳ぐ川の住人

速い魚と遅い魚の違いと進化の理由

  • 速い魚は、獲物を捕まえる・天敵から逃げる・広い海を移動するために進化した
  • 遅い魚は、隠れる・待ち伏せ・防御力を高めることで生存してきた
  • 「スピード=強さ」ではなく、環境に適応することが最も重要!

海の中では、速く泳ぐことだけが生き延びる手段ではありません。
むしろ、泳ぐのが遅いからこそ生き延びる魚もいるのが面白いですね!


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