
もくじ
はじめに
「魚は体にいい」――そう聞いたことはあるけれど、
実際にどんな栄養が含まれていて、どんな食べ方が良いのかまでは、意外と知られていないかもしれません。
- 魚に豊富な栄養素って?
- 青魚と白身魚、栄養はどう違う?
- 美味しく、そして効率よく栄養を摂る方法は?
本記事では、魚に含まれる代表的な栄養素のはたらきをやさしく解説しながら、
毎日の食卓に取り入れやすい食べ方やポイントをご紹介していきます。
第1章 魚に多く含まれる主な栄養素とは?

魚は「栄養の宝庫」ともいわれるほど、さまざまな健康成分を含んでいます。
この章では、特に代表的な5つの栄養素について、そのはたらきや効果をわかりやすくご紹介していきます。
1. DHA(ドコサヘキサエン酸)
DHAは、主に青魚(さば・さんま・いわし・ぶり など)に多く含まれる脂肪酸です。
脳や神経系の働きをサポートし、次のような効果が期待されています。
- 記憶力や集中力を高める
- 脳の老化を防ぐ(※加齢による認知機能の維持)
- 血液をサラサラにして、動脈硬化の予防にも◎
👉 お子様の発育からシニア世代の健康維持まで、幅広い世代に嬉しい栄養素です。
2. EPA(エイコサペンタエン酸)
DHAと同じく青魚に多いオメガ3脂肪酸の一種で、
EPAは特に「血液・血管の健康」に強く関係しています。
- 血中中性脂肪の低下
- 炎症を抑える作用
- 心筋梗塞・脳卒中などの予防に
👉 DHAとEPAは一緒に摂ることで、より効果を発揮すると言われています。
3. 良質なたんぱく質
魚の身には、体に必要な必須アミノ酸をバランスよく含んだたんぱく質が豊富です。
- 筋肉や皮膚、髪など体をつくる材料に
- 消化吸収が良く、胃腸にやさしい
- 肉よりも脂肪が少なく、低カロリーで高たんぱく
👉 ダイエット中や胃が弱い方にもおすすめの動物性たんぱく源です。
4. ビタミンD
魚(特にさけ、さんま、いわしなど)には、ビタミンDが豊富に含まれています。
この栄養素は、骨の健康を保つうえで欠かせません。
- カルシウムの吸収を助ける
- 骨粗しょう症の予防
- 免疫力を高める作用も注目されています
👉 食品からの摂取が難しい栄養素なので、魚は重要な供給源となります。
5. ビタミンB群(B1・B2・B12など)
魚に多く含まれるビタミンB群は、体のエネルギー代謝を助け、疲労回復や貧血予防に役立ちます。
- ビタミンB12(特に貝類に豊富):赤血球の生成をサポート
- ビタミンB1・B2:糖質・脂質の代謝を促進
👉 忙しい毎日を元気に過ごすための“活力のビタミン”です。
このように、魚は脂質・たんぱく質・ビタミン類のすべてをバランスよく含む理想的な食材です。
次章では、「青魚と白身魚でどう違うのか?」について、より詳しく比較してご紹介します。
第2章 青魚と白身魚、それぞれの栄養的な違い

魚には「青魚」と「白身魚」という分類がありますが、
この違いは色や見た目だけでなく、含まれる栄養素や体への効果にも大きな違いがあります。
ここでは、それぞれの特徴と、どんな人にどちらがおすすめかを整理して解説します。
青魚とは?
代表的な青魚:さば、さんま、いわし、ぶり、あじ など
※背が青く、体表に光沢がある魚が多いのが特徴です。
栄養的な特徴:
- DHA・EPAなどの良質な脂が豊富
- ビタミンD・B群も多く含まれる
- 脂質が多めだが、その脂は体に良い「不飽和脂肪酸」
こんな人におすすめ:
- 血液サラサラを目指したい方
- 頭の働きを高めたい(DHA)
- 肉中心の食生活を見直したい方
👉 青魚は「健康志向の強い方」「中高年の生活習慣病対策」に特に向いています。
白身魚とは?
代表的な白身魚:鯛、ひらめ、たら、カレイ、はも など
※背が白っぽく、肉質も淡泊で上品な味わいの魚です。
栄養的な特徴:
- 脂質が少なく、低カロリー・高たんぱく
- 消化吸収に優れ、胃腸にやさしい
- ビタミンB群・カリウム・カルシウムなども適度に含む
こんな人におすすめ:
- 胃腸が弱い方、食欲が落ちている方
- ダイエット中の方
- 離乳食や介護食など、やわらかくて消化に良い食事が必要な方
👉 白身魚は「体にやさしい食事を心がけたい方」や「脂質を控えたい方」にぴったりです。
青魚と白身魚、どう選ぶ?
比較項目 | 青魚 | 白身魚 |
---|---|---|
脂質 | 多い(良質) | 少ない(低脂肪) |
味わい | 濃厚・こってり | あっさり・上品 |
おすすめ調理 | 煮る・焼く・漬ける | 蒸す・揚げる・吸い物 |
向いている人 | 健康維持・生活習慣病予防 | 胃腸にやさしくしたい人・ダイエット中 |
青魚と白身魚、どちらが優れているということではなく、体調や目的に合わせてバランスよく取り入れることが大切です。
次章では、これらの栄養素をできるだけムダなく摂取するために、おすすめの調理法や工夫をご紹介してまいります!
第3章 栄養をムダなく摂るおすすめの調理法

せっかく体に良い栄養が詰まっている魚。
どうせなら、その栄養をできるだけ損なわずに調理したいですよね。
この章では、DHA・EPAなどの“熱に弱い脂質”や、水に溶けやすいビタミンを活かすための調理法や工夫をご紹介します。
焼き魚:香ばしさと手軽さが魅力
魚を美味しく、簡単に食べる方法として定番の焼き魚。
脂がほどよく落ち、皮は香ばしく、身はジューシーに仕上がります。
栄養的ポイント:
- 脂溶性のDHA・EPAは比較的残りやすい
- ビタミンDも熱に強く、焼いても残存率が高い
- 高温で焼きすぎると、一部のたんぱく質やビタミンが変性するため焼き加減が大切
👉 中火でふっくら焼く&焦がさないことが、栄養も味もキープするコツです。
煮魚・蒸し魚:しっとり仕上げたいときに
煮たり蒸したりすることで、魚のうまみや脂がやさしく引き出されます。
栄養的ポイント:
- 水に溶け出すビタミンB群が煮汁に残るため、汁も一緒に食べると◎
- 蒸し魚は油を使わず、栄養を閉じ込めるので低カロリー・高栄養
👉 味噌煮・酒蒸しなどは、体調が優れないときにも優しい調理法です。
揚げ魚:香ばしさとボリューム感がほしいときに
から揚げや南蛮漬けなどは、食欲が落ちているときにもぴったり。
栄養的ポイント:
- 高温調理なのでDHA・EPAがやや減少する傾向あり
- 衣に脂が閉じ込められることで、旨みはしっかり感じられる
👉 揚げたあと、余分な油をしっかり切る&さっぱりタレをかけるとバランスが取れます。
生食(刺身・カルパッチョ):加熱による栄養ロスゼロ
栄養をムダにしないという意味では、最も効率的なのが生での摂取です。
栄養的ポイント:
- DHA・EPA、ビタミンB群がそのまま摂れる
- タンパク質も変性せず、吸収率が高い
👉 衛生面に注意しつつ、鮮度の高い魚を選びましょう。
その他のポイント
- 皮や血合い部分には栄養が多く含まれるので、できれば一緒に食べたいところです
- 魚の脂は酸化しやすいので、できるだけ早めに調理する・保存は冷凍で短期にがおすすめです
魚の種類だけでなく、調理法によっても栄養の残り方や体への吸収のされ方が変わることがわかります。
次章「おわりに」では、魚を“もっと身近に、もっと手軽に”楽しむためのまとめとヒントをお届けいたします!
おわりに 魚をもっと日常に、もっと手軽に
魚は、DHAやEPAなどの健康成分、良質なたんぱく質、ビタミン・ミネラル類まで、実に多くの栄養を含んだ優秀な食材です。
しかも、その栄養は加齢予防・脳の健康・血管のケア・美容・免疫力のサポートなど、多方面に役立ちます。
とはいえ、魚料理には「下処理が面倒」「献立に取り入れづらい」などのハードルもあるのが現実です。
でも、焼くだけ・温めるだけの調理済みの魚や、冷凍の活用、缶詰なども含めて考えれば、
意外と手軽に魚を“毎日の食卓”に取り入れることができるのです。
- 朝食に焼き魚とごはん
- 昼に魚の缶詰を使ったパスタ
- 夜は味噌漬けをグリルで焼いて日本酒と
ほんの少しの工夫で、体がよろこぶ魚の栄養を、しっかりと美味しく取り入れられます。
これからの食生活に、ぜひ“魚のちから”をプラスしてみてください。
次回のブログでは、また別の視点から、魚の魅力や美味しい知識をお届けしてまいります。
このあとは、栄養豊富で手軽に楽しめる、魚忠の漬け魚シリーズをご紹介します。
「もっと魚を食べたい」を叶える一品、ぜひチェックしてみてください。
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