魚料理 魚豆知識

魚の骨が苦手な人へ。骨取り魚と上手な食べ方ガイド

はじめに

魚は好きだけど、「骨があるからちょっと苦手…」という方、意外と多いのではないでしょうか?

  • 食べるたびに小骨を気にしてしまう
  • 子どもに食べさせるのが不安
  • 外食では食べるけど、家では面倒で魚を避けがち

そんな声に応えるべく、今回は「魚の骨」問題をテーマにしたブログをお届けします。

  • 骨取り魚ってどう選ぶ?
  • 家でできる骨の取り方は?
  • 小骨があっても食べやすい魚は?
  • 魚をきれいに食べるコツは?

“魚=面倒”のイメージが変わるよう、やさしく・実用的に解説してまいります。

第1章 なぜ魚にはこんなに骨が多いの?構造と種類を知る

魚料理を楽しむうえで、誰もが一度は「骨が多くて食べづらい…」と感じたことがあるのではないでしょうか?
実は魚の骨は、人間にとっては“邪魔なもの”に思えても、魚が生きるうえではとても重要な役割を果たしているのです。


魚の骨の基本構造

魚の骨には、大きく分けて以下のような種類があります。

  • 腹骨(腹骨):身の中に広がる横方向の骨
  • 中骨(なかぼね):背骨と肋骨の間にある太めの骨
  • 小骨(こぼね):特に青魚に多く、細くてたくさんある骨
  • 胸びれや腹びれ周辺の骨:切り身になっても残ることがある

👉 小骨や肋骨は、噛んでも気づきにくいサイズのものが多いため、注意が必要です。


魚はなぜこんなに骨が多いの?

魚は水中で生活しているため、私たち陸上の動物と比べて身体を支えるための構造が違います

  • 水中では浮力があるため、重くて太い骨は不要
  • 代わりに、体を細かく動かすために多くの骨が分散して配置されている
  • 速く泳ぐ魚ほど、小さく細かい骨でしなやかに体を動かす構造

特に青魚(さば・いわし・さんまなど)は、すばやく泳ぐ必要があるため小骨が多く、骨も柔らかめなのが特徴です。


骨が多い魚・少ない魚のちがい

骨が多い魚骨が少なめで食べやすい魚
いわし、さんま、さばさけ、たら、ぶり、銀だら
あじ、ししゃも鯛、カレイ(部位による)
小型魚(骨が細く密集)切り身加工された魚全般

👉 骨が少ない魚を選ぶだけでも、魚を食べるハードルはぐんと下がります。


骨は“食べづらさ”だけじゃない?

骨は栄養や味に関しても、以下のような一面があります。

  • 骨付きの魚は出汁がよく出る(煮魚やアラ汁)
  • 小魚は骨ごと食べられる種類も多い(ししゃも、わかさぎ など)
  • 焼き魚などでは、骨の周りが一番美味しい部位ともいわれます

つまり、“骨を避ける”だけでなく、“骨とうまくつき合う”ことも、魚を楽しむひとつのコツなのです。


次章では、「じゃあ骨を気にせず食べられる魚ってどれ?」という疑問に答えるべく、
骨取り加工された魚と、その選び方・特徴について詳しくご紹介してまいります!

第2章 骨取り魚とは?市販品の特徴と選び方

魚は食べたいけど、骨が気になる…。
そんなニーズに応えて登場したのが、「骨取り魚(骨なし魚)」という加工商品です。
この章では、骨取り魚とは何か? どんな種類があるのか? そして、選ぶときのポイントをご紹介していきます。


骨取り魚とは?

骨取り魚とは、あらかじめ魚の中骨や小骨を取り除いた加工済みの魚のことです。

  • 専門工場や店舗で、手作業または専用機械によって骨を除去
  • 骨がないので、そのまま焼いたり煮たりしても食べやすい
  • 子どもや高齢者でも安心して食べられると人気

👉 忙しい日やお弁当、子どもの魚デビューにもおすすめです。


市販されている骨取り魚の種類

最近ではスーパーやオンラインショップでも多く見かけるようになった骨取り魚。
加工の種類によって、以下のように分かれます。

【冷凍タイプ】

  • 骨を取ってから冷凍されている商品
  • 保存がきく&まとめ買いに便利
  • 下味付き(味噌漬け、西京漬けなど)も多い

【チルド・パックタイプ】

  • 冷蔵で販売されており、より“生”に近い食感
  • 鮮魚コーナーや魚専門店に多い
  • 骨だけでなく、皮も除かれていることがある

【調理済み惣菜タイプ】

  • 焼いた状態で販売(コンビニやスーパーの惣菜コーナー)
  • 調理の手間ゼロ!そのまま食べられる
  • 弁当や朝食の1品にも◎

選ぶときのポイント

① 魚の種類

たら、さけ、ぶり、銀だらなど、身がやわらかく骨の取りやすい魚種が多いです。
青魚は加工が難しいため、商品数はやや少なめです。

② 骨取りのレベル

“中骨のみ除去”や“小骨もすべて除去”など、加工レベルには差があります。
パッケージの表示を確認して選ぶと安心です。

③ 味付き or 無味

味付きならそのまま焼くだけ、無味ならアレンジ自由。
使い道に応じて選びましょう。


骨取り魚は「手軽・安全・美味しい」の三拍子が揃った、魚初心者にもやさしい食材です。

次章では、「市販に頼らず、自宅でも骨をきれいに取りたい!」という方向けに、
家庭でできる“骨の取り方テクニック”をご紹介いたします。

第3章 家でできる!魚の骨をきれいに取るテクニック

市販の骨取り魚は便利ですが、自分で魚をさばいたり切り身を使いたいときもありますよね。
この章では、家庭でも簡単にできる骨の見つけ方・取り方のコツをご紹介します。


基本の道具

まずは、骨取りのためにあると便利な道具をご紹介します。

  • 骨抜き(ピンセット):魚専用のものは先が平たく、しっかりつかめる
  • 指の感覚:目で見るよりも、指でなぞって骨を感じるのが確実です
  • キッチンペーパー:魚の身が滑りやすいので、手に巻いて作業するのも◎

骨の探し方

  1. 切り身を皮目を下にして置く
  2. 指先でゆっくりなぞるように、中心から外側へ向かって触る
  3. コリッとした感触やチクッとした違和感があれば骨がある証拠
  4. ピンセットでまっすぐに引き抜く(斜めに引くと身が崩れやすい)

👉 骨の多い魚(さば、いわし、さんまなど)は、背中側に多く残りやすい傾向があります。


小骨を減らすカットの工夫

料理前に骨を感じにくくする工夫もできます。

  • そぎ切り:小骨がある方向に対して斜めに包丁を入れる
  • 観音開き・二枚おろし:中骨に沿って身を開いて除去
  • 骨ごと食べる方法(後述)を意識して、柔らかくなる調理法を選ぶ

骨が取れないときの調理で工夫

どうしても小骨が取りきれない場合は、調理で目立たなくする方法もあります。

  • 煮る・蒸す・圧力鍋で加熱する:小骨が柔らかくなり、気になりにくくなる
  • から揚げや南蛮漬けにしてカリッと仕上げる:骨が揚げ油で食べやすくなる
  • 骨がある部分だけ取り除いて、ほぐして調理する:魚そぼろやほぐし身料理に

魚の骨は、ほんのひと手間でぐっと扱いやすくなります。
次章では、「そもそも骨が気になりにくい魚や料理ってあるの?」という疑問にお応えし、
骨が少なくて食べやすい魚&おすすめの調理法をご紹介してまいります。

第4章 骨が気になりにくい魚とおすすめ調理法

「魚は好きだけど、骨が気になって…」
そんな方でも楽しめる、骨が少なくて食べやすい魚と調理の工夫をご紹介します。
毎日の食卓に取り入れやすいヒントを、ここでまとめていきます。


骨が少なめで食べやすい魚

1. さけ(鮭)

  • 中骨が太くて取りやすく、小骨も少ない
  • 骨取り加工された切り身も豊富

2. たら(鱈)

  • 身がやわらかくて骨が少ない
  • 鍋や蒸し料理にぴったり

3. ぶり

  • 成魚になると骨が硬く、視認性が高いため取りやすい
  • 子どもにも人気の味わい

4. 銀だら

  • 脂がのって柔らかく、骨が少なめ
  • 西京漬けなどにして焼くだけでも絶品

5. カレイ・ヒラメ

  • 一見骨が多そうですが、加熱後は骨ごと簡単に外せる構造
  • 煮付けなどで「骨ごと外して身だけ食べる」のが楽

👉 これらの魚は、初心者やお子さま・ご年配の方にも安心してすすめやすい魚です。


骨を感じにくくする調理法

■ 蒸す・煮る

  • 火を通しながら身をやわらかく仕上げ、骨も同時に扱いやすくなる
  • 圧力鍋を使えば小骨も食べられるほどに

■ 唐揚げ・南蛮漬け

  • 骨ごと揚げてカリッとさせることで、骨が気にならず食べられる
  • 小型魚(あじ、わかさぎなど)に特におすすめ

■ ほぐして使う

  • 骨の多い魚は、加熱後にほぐして骨を取り除き、そぼろや炊き込みご飯に
  • 魚の旨みは残したまま、食べやすくアレンジ可能

骨取り魚+簡単調理でさらにラクに

もし「調理の時間がない」「確実に骨なしがいい」というときには、
前章でも紹介した骨取り魚(冷凍・味付き)を活用するのがベストです。

  • 焼くだけ、温めるだけ
  • 骨を気にせず子どもも安心
  • お弁当にもぴったり

👉 魚をもっと気軽に、もっと安全に楽しめる一歩として、非常に心強い選択肢です。


最後の「おわりに」では、
“骨が気になるから魚を敬遠していた”という方へ、
魚をもっと身近にするためのまとめとメッセージをお届けします。

おわりに 骨が怖くなくなれば、魚はもっと身近になる

「魚は好き。でも骨が気になって…」
そんな理由で、魚料理を避けていた方は少なくありません。
でも実は、魚の骨の仕組みを知り、ちょっとした工夫をするだけで、そのハードルはぐっと下がるのです。


  • 骨が少ない魚を選ぶ
  • 骨取り加工された魚を活用する
  • 家での下処理のコツを知る
  • 骨ごと美味しく食べられる調理法を取り入れる

たったこれだけのことで、魚料理がグッと身近になり、
「美味しい」「体にいい」「続けやすい」食事へと変わります。


家庭の食卓で魚をもっと楽しんでもらうために、
まずは“骨が怖くない魚ライフ”から、ぜひ始めてみてください。

そして、「手軽に魚を楽しみたい」という方には、
このあとの魚忠の骨取り漬け魚シリーズもおすすめです。
焼くだけ、温めるだけで、プロの味わいを安心して楽しめます。

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