魚豆知識

白身魚と赤身魚、どっちがヘルシー?栄養と特徴を徹底比較

はじめに

お刺身、焼き魚、煮魚――
魚料理を選ぶとき、「白身がいいかな?赤身がいいかな?」と悩むことはありませんか?

白身魚と赤身魚は、見た目の色だけでなく、栄養価・脂質・味わいの特徴が大きく異なります。
「どちらがヘルシーか?」を考えるうえでも、両者の違いを知っておくととても役立ちます。

今回は、白身魚と赤身魚の違いをわかりやすく比較しながら、健康志向の方に向けた魚選びのヒントをお届けします!

第1章 白身魚と赤身魚の違いは何?基本の知識

まず、「白身魚」と「赤身魚」の違いは、単なる色の違いだけではありません。
その色には、魚の運動量や生活スタイル、筋肉の性質が深く関係しているのです。


■ 白身魚とは?

白身魚は、身の色が白く、脂肪分が少ない魚を指します。
代表的な白身魚には、

  • タイ(鯛)
  • ヒラメ(平目)
  • カレイ(鰈)
  • フグ(河豚)
  • タラ(鱈)

などが挙げられます。

【特徴】

  • 運動は短距離・瞬発的な動きが中心
  • 筋肉内に「ミオグロビン(酸素を運ぶたんぱく質)」が少ないため、身が白く見える
  • 脂肪分が少なく、淡泊な味わい

👉 あっさりしていて、消化にもよいので、体調が優れないときやダイエットにも向いています。


■ 赤身魚とは?

一方、赤身魚は、身に赤みがあり、脂肪分や栄養素が豊富な魚です。
代表的な赤身魚には、

  • マグロ(鮪)
  • カツオ(鰹)
  • サバ(鯖)
  • ブリ(鰤)

などがあります。

【特徴】

  • 長距離を泳ぎ続ける回遊魚が多い
  • 筋肉に「ミオグロビン」が多く含まれており、身が赤く見える
  • 良質な脂肪(DHA・EPA)が豊富で、味わいが濃厚

👉 体力消耗時やスタミナ補給をしたいときにぴったり。栄養密度が高いのも魅力です。


■ まとめ:運動量と筋肉の違い

項目白身魚赤身魚
主な運動瞬発的な動き長距離を泳ぎ続ける
ミオグロビン量少ない多い
身の色白色~淡いピンク赤色~濃い赤色
味わいあっさり・淡泊濃厚・コクがある
脂肪分少なめ多め(特に不飽和脂肪酸が豊富)

白身魚と赤身魚――
それぞれが持つ特徴を理解することで、目的に合わせた“賢い魚選び”ができるようになります。

次章では、両者の栄養価の違いをさらに詳しく比較していきます。
「健康にいいのはどっち?」という素朴な疑問にもお答えしてまいります!

第2章 栄養価を比較!たんぱく質・脂質・ビタミンの違い

白身魚と赤身魚は、見た目や味だけでなく、含まれている栄養素にも大きな違いがあります。
ここでは、たんぱく質・脂質・ビタミンを中心に、健康に役立つポイントを比較していきましょう。


■ たんぱく質はどちらも豊富!

魚は、白身・赤身にかかわらず、良質なたんぱく質が豊富です。

種類たんぱく質量(100gあたり目安)
タイ(白身魚)約20g
マグロ赤身(赤身魚)約23g

👉 筋肉づくりや体の修復には、どちらも効果的。
ダイエット中や成長期にも、魚はとても優れたたんぱく源です。


■ 脂質の量と質が違う

脂肪分には、量だけでなく「脂の質(成分)」にも注目したいところです。

種類脂質量(100gあたり目安)特徴
タイ(白身魚)約1g~2g低脂肪であっさり
マグロ赤身約4gDHA・EPAなど良質な脂が豊富
  • 白身魚は脂肪が少なく、あっさり・低カロリー
  • 赤身魚は脂肪が多めですが、DHA・EPA(オメガ3脂肪酸)が豊富で、血液サラサラ効果や脳機能向上に役立ちます。

👉 ダイエット重視なら白身魚、健康増進や栄養重視なら赤身魚が向いています。


■ ビタミン・ミネラルも違いあり

魚に含まれるビタミン・ミネラルも、種類によって特徴があります。

  • 白身魚は、ビタミンD(骨を強くする)やビタミンB群が豊富
  • 赤身魚は、**鉄分(貧血予防)ビタミンB12(神経機能を助ける)**が多い

👉 特に女性や成長期のお子さんには、鉄分豊富な赤身魚も積極的に取り入れるとよいでしょう。


■ 栄養価まとめ

項目白身魚赤身魚
たんぱく質高い高い
脂質少なめ(低カロリー)多め(良質な脂肪)
特徴的な栄養素ビタミンD、ビタミンB群DHA・EPA、鉄分、ビタミンB12

白身魚と赤身魚、どちらも健康にうれしい栄養素がたっぷり。
しかし、目的や体調によって、より適した魚を選ぶことが大切です。

次章では、シーン別に「どちらを選ぶとよいか?」という具体的なアドバイスをご紹介いたします!
お楽しみに!

第3章 目的別・体調別におすすめの魚選び

白身魚と赤身魚――
栄養にも特徴があることがわかりましたが、実際に「どんなときにどちらを選べばいいの?」と迷うこともあるでしょう。
ここでは、目的や体調に合わせたおすすめの魚の選び方をまとめました。


■ ① ダイエット中・脂肪を控えたいとき → 白身魚

脂肪分が少なく、たんぱく質が豊富な白身魚は、低カロリーな食事を心がけたいときにぴったりです。

【おすすめ魚種】

  • タイ(鯛)
  • ヒラメ(平目)
  • カレイ(鰈)
  • タラ(鱈)

👉 焼き魚や蒸し料理にして、余分な油を使わずに調理するのがおすすめです。


■ ② スタミナ補給・疲労回復したいとき → 赤身魚

鉄分・ビタミンB12・DHAなど、栄養価の高い赤身魚は、体力を回復したいときや、エネルギー補給したいときに最適です。

【おすすめ魚種】

  • マグロ(鮪)
  • カツオ(鰹)
  • サバ(鯖)
  • ブリ(鰤)

👉 刺身やたたきでさっぱり食べるのもよし、ステーキや煮付けでスタミナ料理にするのもよし!


■ ③ 体調がすぐれない・消化のよい食事をしたいとき → 白身魚

白身魚は脂質が少なく、胃腸への負担も少ないため、体調がすぐれないときにも食べやすい食材です。

【おすすめ調理法】

  • だしで軽く煮る
  • 蒸してポン酢や薬味でさっぱり食べる

👉 おかゆや雑炊にほぐして加えるのも◎。


■ ④ 美容や脳の健康を意識したいとき → 赤身魚

DHA・EPAといった不飽和脂肪酸は、脳機能をサポートし、肌の健康にも良い影響を与えるとされています。

【おすすめ食べ方】

  • マグロやカツオのたたき
  • サバの味噌煮や塩焼き(加熱してもDHA・EPAは比較的残ります)

👉 美味しく食べながら、内側からキレイと元気をサポートできます。


■ シーン別まとめ

シチュエーション選びたい魚
ダイエット中白身魚
スタミナ・栄養補給赤身魚
胃腸を休めたい白身魚
美容・脳の健康を意識したい赤身魚

白身魚も赤身魚も、それぞれの個性を活かせば、毎日の食事をより豊かでヘルシーにしてくれます。
次は、「おわりに」で今回のまとめと、魚をもっと楽しむコツをお届けいたします。
どうぞお楽しみに!

おわりに “どちらがいい”ではなく“どう食べるか”が大切

白身魚と赤身魚――
どちらも私たちの食生活に欠かせない、大切な存在です。

「ヘルシーだから白身」「栄養価が高いから赤身」と単純に選ぶのではなく、
その日の体調や目的に合わせて、バランスよく取り入れることが一番大切です。


  • 軽く食べたい日は白身魚を
  • エネルギーをチャージしたい日は赤身魚を
  • 季節や旬に合わせて、味の違いを楽しむのも素敵です

魚は、肉類とはまた違った良質なたんぱく源や脂質を含み、
健康づくりや美味しい食生活に大きな役割を果たしてくれます。


食材を知ることで、日々の食卓はもっと楽しく、もっと豊かになります。
ぜひ今日の一皿に、白身魚や赤身魚の“個性”を意識して選んでみてください。

これからも、魚の魅力をたくさんお届けしてまいります!
また次回の記事もどうぞお楽しみに。

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