魚料理

子どもが魚嫌いを克服する魔法レシピ5選――学童向け“おさかな給食”

はじめに

「お魚は栄養があるから食べてほしいのに、どうしても子どもが食べてくれない……」
そんな悩みを抱える親御さんは多いのではないでしょうか?

魚にはDHA・EPA、良質なたんぱく質、カルシウム、ビタミン類など、子どもの成長に欠かせない栄養素がたっぷり詰まっています。しかし一方で、「においが苦手」「骨があって怖い」「パサパサしている」など、苦手意識を持たれやすいのも事実です。

実は、こうした魚嫌いを克服させるヒントが、学校給食の中に隠されています。給食の現場では、“おいしい・食べやすい・安全”の三拍子をそろえた魚メニューで、子どもたちに魚の魅力を伝えてきました。

本記事では、魚嫌いの原因を明らかにしながら、家庭で簡単に実践できる“給食仕込み”のレシピと工夫をたっぷりご紹介します。食卓に笑顔が増えるヒントが見つかるかもしれません。

第1章:なぜ子どもは魚が苦手なのか?――魚嫌いの3大理由

1. においへの敏感さ

子どもの嗅覚は大人以上に敏感です。
特に青魚特有の“生臭さ”や焼いたときの香ばしさが、子どもにとっては不快に感じることがあります。
冷凍・解凍の仕方や加熱法によってこのにおいが強く出る場合もあるため、においを抑える調理の工夫が必要です。

2. 骨への恐怖

「魚は骨があって食べにくい」「喉に刺さったら怖い」という経験から、敬遠する子も少なくありません。
特に小骨の多い魚や焼き魚のように“ほぐしながら食べる”スタイルは、小さな子にはハードルが高いのです。
給食では、骨をあらかじめ取り除いた“フィレ加工”を活用し、「骨なしでも食べごたえのある形状」に工夫されています。

3. 食感と味のギャップ

干物や焼き魚は加熱しすぎるとパサつきがちで、油脂分の少なさが「食べにくい」「口がパサパサする」と感じられる原因になります。
また、煮魚などの和風味が「地味」「しょっぱい」と捉えられることも。
子どもは脂のうま味や甘辛さを好む傾向があるため、“食感が柔らかく・味がはっきりした”調理法が効果的です。

第2章:栄養バランス満点!克服レシピ5選(実践レシピ付き)

ここでは、子どもに人気の高い給食メニューをヒントにした、家庭でも簡単に作れる“魚嫌い克服レシピ”を5品ご紹介します。どれも栄養バランスがよく、魚のにおいや骨を気にせず食べられる工夫がされています。


レシピ①:鮭のマヨネーズ焼き

ポイント:マヨネーズのコクと焼き目で魚臭さをカット

  • 材料(2人分)
    ・生鮭切り身:2切れ
    ・マヨネーズ:大さじ2
    ・しょうゆ:小さじ1
    ・粉チーズ(お好みで):適量
  • 作り方
    1. 鮭は骨を取り、クッキングシートにのせる
    2. マヨネーズとしょうゆを混ぜて上に塗る
    3. オーブントースターまたは魚焼きグリルで10分焼く(焦げないよう注意)
    4. 焼き上がりに粉チーズを振って完成

レシピ②:タラとじゃがいものチーズグラタン

ポイント:骨なし白身魚×ホクホク野菜で安心&やさしい味

  • 材料(2人分)
    ・骨なしタラ:2切れ
    ・じゃがいも:1個
    ・ホワイトソース(市販可):100ml
    ・ピザ用チーズ:適量
  • 作り方
    1. タラとじゃがいもは一口大にカット、じゃがいもは下茹で
    2. 耐熱皿に具材を並べ、ホワイトソースをかける
    3. チーズを乗せてオーブンで焼き色がつくまで焼く

レシピ③:イワシのハンバーグ風

ポイント:すり身にして骨も臭みもゼロ!鉄分・カルシウムも摂取◎

  • 材料(2人分)
    ・イワシのすり身:200g
    ・玉ねぎみじん切り:1/4個分
    ・パン粉・牛乳:各大さじ2
    ・塩こしょう:適量
  • 作り方
    1. 材料をすべて混ぜて成形
    2. フライパンで両面をしっかり焼く
    3. ケチャップ+ソースで味付けすると子どもウケ抜群

レシピ④:アジのカレーフライ

ポイント:カレー風味で揚げればにおいゼロ&食感◎

  • 材料(2人分)
    ・アジの開き(骨抜き済):2枚
    ・パン粉・小麦粉・卵:適量
    ・カレー粉:小さじ1
  • 作り方
    1. 小麦粉にカレー粉を混ぜ、アジにまぶす
    2. 卵・パン粉の順に衣をつけて、きつね色になるまで揚げる

レシピ⑤:ブリの照り焼きバーガー

ポイント:“魚=和食”のイメージを覆すごはん系バーガー

  • 材料(2人分)
    ・ブリ切り身(骨抜き):2枚
    ・しょうゆ・みりん・砂糖:各大さじ1
    ・バンズ or ごはん(丸型成形)
    ・レタス・マヨネーズ:適量
  • 作り方
    1. ブリをフライパンで両面焼き、照り焼きダレで絡める
    2. バンズまたはごはんでサンドしてバーガー風に

第3章:“給食の工夫”に学ぶ、家庭でできるひと手間テクニック

学校給食は、毎日多くの子どもたちに魚を食べてもらう現場です。そこで培われた工夫は、家庭でもすぐに取り入れられるヒントの宝庫です。この章では、給食現場で実践されている“魚を食べやすくする工夫”を、家庭用にアレンジしてご紹介します。


工夫①:においを抑える「下処理と加熱法」

給食では魚の“くさみ”対策として、以下の処理を徹底しています。

  • 下処理で血合いを丁寧に取り除く
  • 塩や酒で軽く下味をつけてから焼く・煮る
  • 焼く際にはにおいが飛びやすいオーブンやスチームコンベクションを使用

▶家庭では…
酒としょうがで下味をつける+クッキングシートで包み焼きなどがおすすめです。


工夫②:骨のストレスを取り除く「フィレ活用」

「魚=骨があって怖い」という心理的ハードルを下げるために、

  • 骨なしフィレ(半身)を使用
  • 中骨、小骨をピンセットで丁寧に除去
  • 魚の種類によってはすり身やミンチで完全骨除去

▶家庭では…
→ スーパーで売っている「骨取り済みフィレ」を活用すれば、手間なく安心です。


工夫③:見た目と名前で“親しみ”を

給食では、魚に苦手意識を持たれないよう、

  • 「マヨ焼き」「からあげ風」「カレーチーズソテー」など、料理名を工夫
  • 骨なし・一口サイズにカットし、盛り付けに工夫を
  • 献立表で「今日は○○バーグ!」と楽しい印象を先に伝える工夫も

▶家庭では…
→ 「おさかなナゲット」「まぐろポテトボール」など、ネーミングと盛りつけでワクワク感を演出してみてください。


工夫④:食感と味つけで“クセを消す”

子どもは食感に敏感。給食では、

  • 揚げ焼きやパン粉焼きで外はカリッと、中はふんわり
  • 甘辛やケチャップ味、チーズ風味など、親しみやすい味付けを活用
  • 食べなれた食材(じゃがいも、コーン、マカロニなど)との**“合わせ技”**が好評

▶家庭では…
から揚げ風にしてお弁当のおかずに入れるだけで、喜ばれる確率がぐんとアップします。


こうした“ひと手間”を加えるだけで、魚に対する印象は大きく変わります。子どもの「また食べたい!」を引き出すには、“味だけでなく体験ごと楽しくする”工夫がカギなのです。

おわりに

魚は子どもにとって大切な栄養源でありながら、苦手意識を持たれやすい食材でもあります。しかし、においや骨、食感などの“ハードル”は、ちょっとした工夫で大きく乗り越えられます。

今回ご紹介したレシピや給食の知恵は、すべて「子ども目線で食べやすいように」という想いから生まれたもの。
調理法を変えたり、見た目や名前を楽しくしたりするだけで、魚の印象は驚くほど変わります。

まずは1品、家庭の食卓に“楽しくておいしい魚料理”を加えてみてください。
それが魚嫌い克服の第一歩になるはずです。

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